プラセンタ注射
プラセンタ注射
プラセンタとは「胎盤(たいばん)」のことです。胎盤は赤ちゃんのへその緒とつながっていて、栄養や酸素を赤ちゃんに届け、赤ちゃんを育てる役割を持っています。胎盤には細胞を育て、活性化させるたくさんの成長因子(タンパク質やアミノ酸、核酸、ビタミンなど)の栄養素がたいへん豊富に詰まっています。
プラセンタエキスとはヒトの胎盤から抽出されたエキスの有効成分のことです。このプラセンタエキスを注射することにより、プラセンタが体内にとりこまれ、美容や疲れなどに効果を発揮するといわれています。
医療用に使われているプラセンタ注射薬は、メルスモンとラエンネックの2つの製剤が厚生労働省で医薬品として認可されています。いずれも日本国内の産婦人科で健康な母親から正常分娩で生まれた胎盤を使用して作られたものです。
プラセンタ注射は、筋肉注射もしくは皮下に直接注射しますので、有効成分をほぼ100%吸収することができ、即効性が期待出来ます。
これまでヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射薬の使用により、vCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)の感染事例は報告されていませんが、ヒト由来の臓器から製造されている以上、念のための措置として、現在献血ができなくなっております。
①問診 | 初診時には問診票をご記入いただいてから、現状の症状やお悩みについて詳しくお伺いします。また、注射にあたってのリスクや注意事項などをご説明させていただきます。 同意いただけましたら、同意書にサインしていただき、当日から注射が可能です。 |
---|---|
②施術 | 注射は、上腕、お腹やお尻など(脂肪が多い部位)にします。 注射量は、患者様の状態や症状の重症度によって異なりますが、1回1アンプル(約2ml)~2アンプルです。 |
点滴針の注入部位に赤みや腫れ、内出血が見られることがありますが、1週間程度で自然に消退します。
耳鼻咽喉科領域では、アレルギー性鼻炎・花粉症・メニエール病・耳鳴り・めまい・難聴・嗅覚障害などです。
ほかにも、慢性的な疲労、肩こり・腰痛・ひざ痛、生理不順、生理痛、イライラ、冷えのぼせなどの更年期障害、月経前症候群(PMS)、自律神経失調症、肝機能障害の改善などにも効果が期待できます。
昔からプラセンタは自然薬として利用されていますが、取り入れる方の体質やその時の体調次第で、効果の現れ方は良くも悪くも変わります。
注射部位の赤みや腫れ、かゆみ、注射した側の腕が重く感じる、吐き気、寒気など、プラセンタ注射の初回から数回に渡って現れやすい傾向がありますが、1日程度で治まることがほとんどです。
ただし、胎盤であるプラセンタには多くのタンパク質が含まれているため、タンパク質アレルギーをお持ちの方は、喘息などのアレルギーが悪化する、まれにアナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。
体調にお気づきの点がありましたら、医師またはスタッフまでお気軽にご相談ください。
ほかにも、プラセンタには、あるべき状態へ戻す力があるため、好転反応として「不正出血」「にきび・吹き出物が増える」「朝早く目覚める」といったことが起こることがあるとも言われています。
日本胎盤臨床医学会によれば、プラセンタの皮下注射による持続性は、3日~1週間とされています。
(参考)プラセンタ注射の適正な使い方|日本胎盤臨床医学会
http://jplaa.jp/ppt/guide_%20lecture1.pdf
ヒトプラセンタの原料となる胎盤は、母体の健康な方が満期出産された胎盤だけを選別して、日本国内の医療機関から直接メーカーによって調達されています。その上で1つずつ核酸増幅検査(NAT)を行い、HIVなどウイルス感染していないことが確認された胎盤だけが製品化されています。
さらに、ラエンネック製剤、メルスモン製剤のいずれも、製造の最終過程で高圧蒸気滅菌が実施され、製品化の段階で再度安全性に対して検査されています。
プラセンタ注射 | |
---|---|
1A | ¥2,000 |
2A | ¥2,500 |
(税込)
※更年期障害治療としての場合、現行で年齢45歳~59歳の女性の方については保険適応になります。